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古い100円札はいくらで売れる?価値と買取相場を解説


古い100円札はいくらで売れる?価値と買取相場を解説
ご自宅の整理中や、祖父母の家で古い100円札を見つけたことはありませんか。「これって今でも使えるのかな?」「もしかして、ものすごい価値があるのでは?」と気になりますよね。実は、一口に100円札と言っても、その価値はさまざまです。例えば、おなじみの板垣退助が描かれた100円札の価値と、初代内閣総理大臣である伊藤博文の100円札の価値は大きく異なります。また、価値のある年号の代わりに重要な意味を持つ記番号や、紙幣が発行された前期か後期かの違い、そして折り目のない百円札、いわゆるピン札の価値など、査定額を左右するポイントは数多く存在します。この記事では、お手元の100円札が果たして使えるのか、そして将来的に価値が上がる可能性があるのか、さらにはどこで売るのが最適なのか、といった疑問に専門的な視点からお答えしていきます。

この記事でわかること

  • 100円札の種類ごとの価値の目安
  • 価値を大きく左右するチェックポイント
  • 100円札を高く売るための方法と注意点
  • 信頼できる買取業者の選び方

100円札はいくらで売れる?価値が決まる要因

100円札はいくらで売れる?価値が決まる要因

  • 現在でも100円札はレジで使える?
  • 希少!伊藤博文の100円札の価値
  • 一般的な板垣退助の100円札の価値
  • 100円札の前期と後期の違いを解説
  • 確認必須!100円札で価値のある年号
  • 状態が鍵!百円札のピン札が持つ価値

現在でも100円札はレジで使える?

結論から言うと、過去に発行された100円札は、現在でも法律上の効力を持つ「通貨」であり、お買い物などで使用できます。これは日本銀行法という法律で定められており、発行が停止されたお札であっても価値は変わりません。

ただし、実際にコンビニやスーパーのレジで使おうとすると、店員さんが本物かどうか判断できずに戸惑ったり、偽札を疑われたりして、受け取りを拒否されるケースがほとんどです。また、現在のレジではサイズが合わないことも考えられます。

実店舗での使用はトラブルのもと

法律上は有効ですが、現実的には支払いに使うのは困難です。もし額面通りの価値でよいのであれば、日本銀行の本支店の窓口で、現在流通しているお金(硬貨)に交換してもらうのが最も確実な方法と言えるでしょう。

しかし、もしその100円札が額面以上の価値を持つものだったら、交換してしまうのは非常にもったいないです。まずはその価値を確かめてみることを強くおすすめします。

希少!伊藤博文の100円札の価値

伊藤博文が肖像の100円札は、全部で4種類発行されており、いずれも希少価値が高いことで知られています。特に最初期に発行されたものは、現存数が少なく、コレクターの間で高値で取引されています。

もし伊藤博文の100円札をお持ちであれば、それは幸運かもしれません。種類と状態ごとの大まかな買取相場を見ていきましょう。

伊藤博文100円札の種類と買取相場

種類 発行年 特徴 買取相場(美品)
甲号券 1891年(明治24年) 表面に大黒天、裏面に「日本銀行兌換銀券」の文字 数万円~数十万円
乙号券 1930年(昭和5年) 裏面に日本銀行の建物 数千円~数万円
再乙号券 1944年(昭和19年) デザインは乙号券とほぼ同じだが、紙質が粗い 数千円~1万円前後
丁号券 1945年(昭和20年) 中央に「日本銀行」の文字、簡易的なデザイン 数百円~2,000円前後

上記の相場はあくまで目安です。紙幣の状態や鑑定に出す業者によって、実際の買取価格は変動します。

このように、同じ伊藤博文の100円札でも、種類によって価値が大きく異なります。特に甲号券は別格の価値を持っており、状態が良ければ非常に高い査定額が期待できるでしょう。

一般的な板垣退助の100円札の価値

一方で、多くの方が「100円札」として思い浮かべるのは、板垣退助が描かれたものではないでしょうか。この100円札は「B号券」と呼ばれ、昭和28年から約20年間にわたって、膨大な枚数が発行されました。

そのため、現存数も非常に多く、残念ながらほとんどの場合は額面通りの100円の価値しかありません。古銭買取店に持ち込んでも、買取を断られたり、数百枚単位でないと値段が付かなかったりすることが多いのが実情です。

「なーんだ、じゃあ価値ないのか…」とがっかりするのはまだ早いですよ!板垣退助の100円札でも、特定の条件を満たせば額面を大きく超える価値がつくことがあるんです。

価値が上がる特別なケースについては、この後の見出しで詳しく解説していきます。

100円札の前期と後期の違いを解説

価値が低いとされる板垣退助の100円札ですが、実は「前期」と「後期」の2種類が存在し、わずかながら価値に違いがあります。見分けるポイントは「記番号の色」「地紋の色」です。

前期・後期の見分け方

  • 前期:記番号が黒色。全体的な地紋(背景の模様)が赤褐色。
  • 後期:記番号が茶褐色。全体的な地紋が緑色。

一般的に、発行期間が短かった前期の方が、後期に比べて希少価値が少しだけ高いとされています。とはいえ、その差は僅かなもので、並品であれば数十円程度の差しかつかないことがほとんどです。しかし、これが未使用のピン札となると、前期と後期で数千円の差がつくこともあります。

確認必須!100円札で価値のある年号

古いお金というと「価値のある年号」を探してしまいますが、実は紙幣には発行年が印刷されていません。その代わりに価値を大きく左右するのが、一枚一枚に印刷された「記番号(アルファベットと数字の組み合わせ)」です。

特に、以下のような珍しい記番号は「エラー紙幣」や「珍番」と呼ばれ、コレクターの間で高値で取引されます。

高価値が期待できる記番号の例

  • 最初期の記番号 (A-A券):記番号が「A◯◯◯◯◯◯A」となっているもの。
  • 最終期の記番号 (ZZ-Z券):末尾のアルファベットがZになっているもの。
  • ゾロ目:数字が「111111」や「777777」など同じ数字で揃っているもの。
  • キリ番:「100000」や「500000」など、キリの良い数字のもの。
  • 階段:「123456」のように数字が連続しているもの。
  • エラープリント:印刷がズレていたり、インクが滲んでいたり、一部が抜けていたりするもの。

もしお手元の板垣100円札がこのような特徴を持っていたら、それはただの100円ではないかもしれません。一度、専門家に査定を依頼する価値は十分にあります。

状態が鍵!百円札のピン札が持つ価値

古銭や古い紙幣の価値を決めるときの最も重要な要素は、間違いなくその「状態」です。どんなに希少な100円札でも、破れていたり、シミだらけだったりすると価値は大きく下がってしまいます。

逆に、発行枚数の多い板垣退助の100円札であっても、発行当時のままの折り目のない「ピン札(未使用品)」であれば、数千円以上の価値がつくことも珍しくありません。

紙幣の状態ランク

紙幣の状態は、一般的に以下のようにランク付けされます。

  1. 未使用品 (ピン札):発行されたままの新品。シワ、シミ、折れ目が一切ない。
  2. 極美品:ほんのわずかな折れ目やシワがある程度で、非常に状態が良い。
  3. 美品:流通していたことがわかる程度の、わずかな汚れやシワ、折れ目があるもの。
  4. 並品:明らかに流通していたもので、シワ、シミ、汚れ、小さな破れなどがある。

コレクション目的でなければ、多くの板垣100円札は「並品」に分類され、額面通りの価値となります。ピン札かどうかが、価値を分ける大きな境界線になると覚えておきましょう。


100円札を高く売るには?いくらで売れるか解説

100円札を高く売るには?いくらで売れるか解説

  • 100円札の価値は今後上がる見込みは?
  • 保存状態を良くして高価買取を狙う
  • 100円札を売るならどこで売るべきか
  • 悪徳業者に注意!買取店の選び方
  • まとめ:100円札がいくらで売れるか総括

100円札の価値は今後上がる見込みは?

「今すぐ売らずに、持っていれば価値は上がるの?」と考える方もいるでしょう。これに対する答えは、「種類による」と言えます。

伊藤博文の100円札のように、もともと希少価値が高く、コレクターからの需要があるものは、今後も価値が維持されるか、緩やかに上昇していく可能性があります。現存数が減ることはあっても増えることはないため、需要と供給のバランスから価値が上がると考えられるのです。

一方で、板垣退助の100円札のように発行枚数が極めて多いものは、今後、価値が劇的に上がる可能性は低いと考えられます。もちろん、災害などで多くの紙幣が失われれば話は別ですが、基本的にはコレクター需要が低いため、大きな価値の上昇は見込みにくいのが現状です。

ただし、これはあくまで一般的な見解であり、将来の市場動向を完全に予測することは誰にもできません。

保存状態を良くして高価買取を狙う

100円札の価値を維持し、将来的に少しでも高く売るためには、これ以上状態を悪化させないことが何よりも重要です。紙は非常にデリケートな素材であり、不適切な環境ではすぐに劣化してしまいます。

もし価値がありそうな100円札を見つけたら、以下の点に注意して保管しましょう。

紙幣の正しい保管方法

  • 素手で触らない:手の皮脂や湿気はシミやカビの原因になります。ピンセットを使うか、清潔な手袋を着用しましょう。
  • 専用ケースに入れる:文具店やコインショップで販売されている、紙幣専用のプラスチックホルダーやアルバムに入れるのが最適です。
  • 光と湿気を避ける:直射日光は色褪せの原因に、湿気はシミやカビ、波打ちの原因になります。風通しの良い、暗い場所で保管してください。
  • 折り曲げない:一度ついた折り目は元に戻りません。価値を著しく下げるため、絶対に折り曲げないようにしましょう。

すでに折れ曲がっているからといって、アイロンをかけるなどの行為は厳禁です。インクが変質したり、紙が傷んだりして、かえって価値を下げてしまう恐れがあります。

100円札を売るならどこで売るべきか

価値のある100円札を売却しようと考えたとき、いくつかの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身に合った方法を選びましょう。

売却方法の比較

売却方法 メリット デメリット
古銭買取専門店 ・専門家が正確に査定してくれる
・その場で現金化できる
・偽物やエラー品も見抜いてくれる
・近くに店舗がない場合がある
・業者によって買取価格に差がある
ネットオークション ・専門店より高値が付く可能性がある
・自宅で手軽に出品できる
・出品や発送の手間がかかる
・手数料が高い
・個人間取引のトラブルリスク
フリマアプリ ・スマホで簡単に出品できる ・価値が正しく伝わらず安値で売れてしまうことも
・古銭の出品ルールが厳しい場合がある

私のおすすめは、やはり古銭買取専門店です。価値を正しく判断してもらえ、安心して取引できるのが最大の魅力ですね。最近は出張買取や宅配買取に対応している業者も多いので、店舗が近くになくても利用しやすくなっています。

悪徳業者に注意!買取店の選び方

残念ながら、買取業者の中には利用者の知識不足につけこんで、不当に安く買い叩こうとする悪徳な業者も存在します。大切な100円札を適正な価格で買い取ってもらうために、以下のポイントを必ずチェックしてください。

信頼できる買取業者のチェックリスト

  • 古物商許可番号が公式サイトに明記されているか
  • ✅ 査定料、出張料、キャンセル料などの手数料が無料
  • ✅ なぜその査定額になったのか、理由を丁寧に説明してくれるか
  • ✅ 利用者の口コミや評判が悪くないか
  • ✅ こちらが断っても、しつこく買い取ろうとする「押し買い」をしないか

特に、何の連絡もなしに突然訪問してくる業者や、「何でも買い取ります」とだけ言って専門性が見えない業者は注意が必要です。複数の業者に査定を依頼する「相見積もり」を取ることで、不当な安値での売却を防ぐことができます。

まとめ:100円札がいくらで売れるか総括

まとめ:100円札がいくらで売れるか総括この記事では、古い100円札の価値と、いくらで売れるかの目安について詳しく解説してきました。最後に、今回の内容をリスト形式で振り返っておきましょう。

  • 古い100円札は法律上今でも使える
  • しかし実際の店舗での使用は困難な場合が多い
  • 日本銀行の窓口で現行通貨に交換可能
  • 100円札は大きく分けて伊藤博文と板垣退助の2種類
  • 伊藤博文の100円札は希少価値が高く高価買取が期待できる
  • 板垣退助の100円札は発行枚数が多く基本的には額面通り
  • 価値は紙幣の状態によって大きく左右される
  • 折り目のないピン札は価値が数倍から数十倍になることがある
  • 紙幣に発行年の記載はなく記番号が価値を決める
  • A-A券やゾロ目などの珍しい記番号は高値で取引される
  • 板垣100円札には前期と後期があり前期の方がやや価値が高い
  • 価値を維持するには専用ホルダーでの保管が重要
  • 売却するなら専門家がいる古銭買取専門店が最も安心
  • 複数の業者から見積もりを取ることが高価買取のコツ
  • 古物商許可を持つ信頼できる業者を選ぶことが大切

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