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裁判所100年 5000円硬貨の買取価格は?価値と相場を解説

裁判所100年 5000円硬貨の買取価格は?価値と相場を解説ご自宅のコレクションの中に、平成2年に発行された裁判所百年 5000円硬貨はございませんか。この裁判所100年記念硬貨について、現在の価値がどれくらいなのか、気になっている方も多いことでしょう。

記念硬貨の価値を考える際、同じ5000円硬貨である議会開設100年 5000円硬貨や、大阪万博を記念した大阪expo 5000円硬貨、そして大阪エキスポ 5000円硬貨の価値と比較されることがよくあります。また、デザイン性の高さで知られる皇太子殿下御成婚記念 5000円の買取価格や、額面は異なりますが内閣制度100年 500円の買取事情も気になるところです。

この記事では、裁判所100年5000円硬貨の買取相場と、その価値がなぜ上がりにくいのか、他の記念硬貨と比較しながら専門的な視点で詳しく解説していきます。

この記事で分かること

  • 裁判所100年記念硬貨の現在の価値
  • 価値が上がりにくいと言われる本当の理由
  • 他の主要な記念硬貨との買取価格比較
  • 少しでも高く売却するための重要なポイント

裁判所100年 5000円硬貨の買取相場と基本情報

裁判所100年 5000円硬貨の買取相場と基本情報

  • 裁判所100年記念硬貨とはどのようなものか
  • 裁判所百年 5000円 平成2年の発行背景
  • 平成2年 5000円硬貨の価値は発行枚数が影響
  • 内閣制度100年 500円 買取価格との違い
  • 記念硬貨の価値は状態で大きく変わる

裁判所100年記念硬貨とはどのようなものか

裁判所100年記念硬貨は、1990年(平成2年)に日本の近代的な裁判所制度が発足してから100周年を迎えたことを記念して発行された、額面5000円の記念銀貨です。

硬貨の表面には、裁判所の庁舎と、公正を象徴する「大法廷の女神」が描かれています。裏面には、こちらも公正な裁判を象徴する「八咫烏(やたがらす)」と「菊花紋章」がデザインされており、日本の司法の歴史と権威を表現した荘厳なデザインが特徴です。

主な仕様は以下の通りです。

額面 5,000円
発行年 1990年(平成2年)
素材 銀(品位: Ag925/Cu75 スターリングシルバー)
直径 30mm
重量 15g

素材には品位925/1000の銀(スターリングシルバー)が使用されており、銀そのものにも価値があります。このため、買取価格が額面を下回ることは基本的にはありません。

裁判所百年 5000円 平成2年の発行背景

この記念硬貨が発行された平成2年(1990年)は、日本の歴史における重要な節目が重なった年でした。

裁判所制度100周年に加え、「議会開設100周年」や、国際的なイベントである「国際花と緑の博覧会(大阪万博・EXPO'90)」も開催されています。これらを記念して、同年に3種類もの5000円記念硬貨が発行されました。これは日本の記念硬貨史上でも珍しいことです。

言ってしまえば、平成2年は「記念硬貨の発行ラッシュ」の年だったのです。このことが、後の買取価格にも大きく影響してきます。

このように、国の重要な節目を記念して発行された硬貨ですが、他の記念硬貨との兼ね合いや発行枚数が、現在の価値を形成する上で重要な要素となっています。

平成2年 5000円硬貨の価値は発行枚数が影響

結論から言うと、裁判所100年5000円硬貨の価値が額面を大きく超えにくい最大の理由は、500万枚という非常に多い発行枚数にあります。

記念硬貨の市場価値は、コレクターからの需要と市場に存在する供給量のバランスで決まります。つまり、希少性が高ければ高いほど、価値は上昇する傾向にあります。しかし、500万枚という発行枚数は、希少性を生むにはあまりにも多い数字なのです。

実際、同年に発行された議会開設100年記念硬貨も500万枚、大阪万博記念硬貨に至っては1000万枚も発行されました。そのため、現在でも多くの硬貨が市場や家庭に存在しており、簡単に入手できる状況です。

希少性が低いためプレミア価値は期待薄

この硬貨の買取価格は、主に額面の5000円に、素材である銀(15g×品位92.5%)の地金価格を少し上乗せした金額が基準となります。将来的に価値が急騰する可能性は低いと考えるのが一般的です。

内閣制度100年 500円 買取価格との違い

ここで、異なる額面と発行年の記念硬貨として「内閣制度100年記念500円硬貨」と比較してみましょう。この硬貨は1985年(昭和60年)に発行されたもので、素材は白銅です。

内閣制度100年500円硬貨の発行枚数は7000万枚と、裁判所100年記念硬貨よりも桁違いに多くなっています。そのため、こちらも希少価値はほとんどなく、金融機関では現在も額面の500円として交換が可能です。古銭商などでの買取価格も、未使用の美品でない限り、額面通りか、わずかに上回る程度でしょう。

一方、裁判所100年記念硬貨は銀貨であるため、銀地金の価値が上乗せされるという点で内閣制度100年の白銅貨とは明確な違いがあります。この素材価値の有無が、買取価格の最低ラインを決定づける大きな要因です。

記念硬貨の価値は状態で大きく変わる

発行枚数が多くプレミア価値が付きにくい記念硬貨であっても、その保存状態は買取価格を左右する非常に重要な要素です。

当然のことながら、傷やサビ、変色、指紋の付着などがない、発行当時の輝きを保った「完全未使用品」が最も高く評価されます。逆に、流通していた硬貨のように傷だらけであったり、磨いてしまって表面が摩耗していたりすると、査定額は下がってしまいます。

付属品の有無もチェック

購入時に付属していたプラスチックケースや桐箱、説明書などがあれば、必ず一緒に査定に出しましょう。付属品が揃っていることで、コレクター向けの付加価値が生まれ、査定額がアップする可能性があります。

いくら発行枚数が多くても、完璧な状態で現存するものは限られます。少しでも良い評価を得るためには、保管方法に注意を払うことが大切です。


裁判所100年 5000円硬貨の買取価格を他と比較

裁判所100年 5000円硬貨の買取価格を他と比較

  • 議会開設100年 5000円硬貨との買取価格
  • 大阪エキスポ 5000円硬貨の価値と人気
  • 人気の高い皇太子殿下御成婚記念 5000円 買取
  • 希少価値が低い大阪expo 5000円硬貨

ここで、裁判所100年記念硬貨と他の主要な5000円銀貨のスペックや買取傾向を比較してみましょう。価値の違いがどこから来るのかが、より明確になります。

記念硬貨の名称 発行年 発行枚数 特徴・買取傾向
裁判所制度100周年 1990年 500万枚 発行枚数が多く希少性は低い。銀の地金価値+αが相場。
議会開設100周年 1990年 500万枚 裁判所100年とほぼ同等の価値。セットで保有されることも多い。
大阪万博(EXPO'90) 1990年 1,000万枚 発行枚数が特に多く、希少価値は低い。銀の地金価値が基本。
皇太子殿下御成婚記念 1993年 500万枚 慶事のデザインで人気が高い。他の同額面銀貨よりやや高値傾向。
長野五輪冬季大会(1次) 1997年 500万枚 シリーズもので全種集めるコレクターもいるが、単体では高値になりにくい。

議会開設100年 5000円硬貨との買取価格

裁判所100年記念硬貨と最も比較されるのが、同年に発行された「議会開設100年記念5000円硬貨」です。

この2つの硬貨は、発行年、額面、素材、重量、直径、そして発行枚数(500万枚)に至るまで、全てが同じスペックとなっています。そのため、市場での価値や買取価格も、ほぼ同等と考えて間違いありません。

デザインは異なり、議会開設記念硬貨は表面に国会議事堂が描かれています。どちらか一方に特別な人気が集中しているわけではないため、買取業者もこの2つをほぼ同じカテゴリーの品として扱っています。

大阪エキスポ 5000円硬貨の価値と人気

「大阪エキスポ 5000円硬貨」は、通称「花の万博」として知られる「国際花と緑の博覧会」を記念して発行されました。この硬貨も同じ1990年発行の5000円銀貨ですが、一つ大きな違いがあります。

それは、発行枚数が1000万枚と、裁判所や議会の記念硬貨の2倍である点です。市場への供給量が圧倒的に多いため、希少価値はさらに低くなります。そのため、買取価格は3種類の中では最も額面に近くなる傾向があります。

デザインは花の万博のシンボルマークと地球、そして少女が描かれておりポップな印象ですが、コレクションとしての人気が買取価格を押し上げるまでには至っていないのが現状です。

人気の高い皇太子殿下御成婚記念 5000円 買取

一方、同じ5000円銀貨の中でも、比較的高い買取価格が期待できるのが、1993年(平成5年)に発行された「皇太子殿下御成婚記念5000円硬貨」です。

この硬貨の発行枚数は500万枚と、裁判所100年記念硬貨と同じです。しかし、皇室の慶事を記念したデザインは国民的な人気が高く、コレクターからの需要が根強くあります。表面には瑞鳥である鶴、裏面には菊の御紋と皇太子殿下のお印である梓がデザインされており、品位の高さが感じられます。

このように、同じ発行枚数であっても、デザインのテーマや人気度によって買取価格に差が生まれる良い例ですね。

そのため、買取価格は裁判所100年記念硬貨よりも数百円から千円程度高くなることが多く、記念硬貨の買取市場では定番の人気アイテムとして扱われています。

希少価値が低い大阪expo 5000円硬貨

前述の通り、大阪expo 5000円硬貨は発行枚数が1000万枚と極めて多く、希少価値が低いのが特徴です。

もちろん、これも銀貨であるため銀の地金としての価値はありますが、コレクションとしての付加価値、いわゆるプレミアはほとんど期待できません。買取店に持ち込んだ場合も、基本的にはその日の銀相場を基準とした価格提示になるでしょう。

「EXPO'90」と刻印されているこの硬貨は、裁判所や議会の記念硬貨とセットでお持ちの方も多いですが、価値の序列としては一番下になると覚えておくと良いでしょう。

まとめ:裁判所100年 5000円硬貨の買取相談

まとめ:裁判所100年 5000円硬貨の買取相談この記事では、裁判所100年5000円硬貨の価値と買取相場について、様々な角度から解説しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。

  • 裁判所100年記念5000円硬貨は平成2年の発行
  • 日本の裁判所制度100周年を記念した銀貨である
  • 素材は品位925のスターリングシルバー
  • 買取価格が額面を下回ることはほとんどない
  • 価値が上がりにくい最大の理由は発行枚数の多さ
  • 発行枚数は500万枚で希少性は低い
  • 銀の地金価格に少し上乗せした額が買取相場
  • 同スペックの議会開設100年記念硬貨とほぼ同価値
  • 発行枚数が1000万枚の大阪万博硬貨よりは価値が高い
  • 皇室関連の記念硬貨はデザイン人気で高値傾向にある
  • 買取価格は硬貨の保存状態で大きく変動する
  • 傷や汚れのない未使用品が最も高く評価される
  • 購入時のケースや箱などの付属品は一緒に査定に出す
  • 信頼できる専門の買取業者に相談することが重要
  • 複数の業者から見積もりを取って比較検討するのがおすすめ

お手元の記念硬貨の売却を検討される際には、これらの情報をぜひ参考にしてください。

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