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銅管買い取りの相場と価格|高く売るコツと注意点を解説

銅管買い取りの相場と価格|高く売るコツと注意点を解説ご家庭のエアコン工事や解体現場などで出た銅管の処分にお困りではありませんか。今日の銅相場は1gあたりいくらか、銅の値段が1kg単位でどのように決まるのかは、多くの方が抱く疑問です。

特に、エアコンの銅管の買取価格や一般的な銅管の買取相場は日々変動するため、売却のタイミングに迷うこともあるでしょう。この記事では、最新の銅スクラップ価格の推移を基に、例えば福岡での銅の価格1kgの事例も交えながら、個人での銅買取を検討している方に向けて分かりやすく解説します。

また、副業として売却した場合に銅の買取が会社にバレるのではないか、といった不安にもお答えし、後悔なく銅管を売却するためのポイントをお伝えします。

  • 最新の銅管の買取相場と価格の決まり方
  • エアコン銅管など種類別の買取価格の目安
  • 個人が銅管を売却する際の具体的な方法と注意点
  • 信頼できる買取業者の選び方と高く売るためのコツ

銅管買い取りの前に知るべき価格相場

銅管買い取りの前に知るべき価格相場

  • 今日の銅相場は1gあたりいくら?
  • 銅の値段は1kg単位で提示される
  • 福岡での銅の価格1kgの事例
  • 銅スクラップ価格の推移を解説
  • 一般的な銅管の買取相場を紹介
  • エアコン銅管の買取価格もチェック

今日の銅相場は1gあたりいくら?

銅の買取価格を知る上で、現在の相場を把握することはとても大切です。銅の価格は日々変動しており、多くの買取業者はウェブサイトなどでその日の買取価格を公開しています。

例えば、2025年6月18日時点のデータを見ると、最も品質の高い銅スクラップである「ピカ線(特一号銅線)」の買取価格は、1kgあたり1,460円(税込)前後がひとつの目安です。これを1gあたりの価格に換算すると、約1.46円となります。

ただし、この価格はあくまで最高品質の銅の参考値です。実際の買取価格は、銅の種類、品質、不純物の有無、そして買取業者によって変わってきます。銅相場は、ロンドン金属取引所(LME)の国際価格や為替レートの変動に大きく影響されるため、昨日と今日で価格が異なることも珍しくありません。そのため、売却を検討する際には、必ずその日の最新価格を確認することが鍵となります。

銅の値段は1kg単位で提示される

銅スクラップの買取価格は、ほとんどの場合「円/kg(キログラム)」という単位で提示されます。これは、銅が非常に密度の高い金属であることに関係しています。

見た目はコンパクトでも、実際に持ってみるとずっしりと重いのが銅の特徴です。そのため、少量に見えても相当な重量になり、取引の公平性を保つために重量単位で価格が設定されています。業者によっては、より大きな単位である「円/トン」で価格表を掲載している場合もありますが、個人で持ち込む量であれば、kg単価を参考に計算すると良いでしょう。

例えば、10kgの銅管があれば、「(その日の買取価格/kg)× 10kg」が買取金額の目安となります。買取を依頼する際は、業者が提示する単価がどの単位で示されているかを確認し、不明な点があれば事前に問い合わせることをお勧めします。

福岡での銅の価格1kgの事例

銅の買取価格は、全国一律というわけではなく、地域や個々の買取業者によっても差が生じます。ここでは、具体的な地域として福岡市を例に挙げ、1kgあたりの銅の買取価格を見てみましょう。

ある福岡の買取業者の事例では、品質の高い「ピカ線」が1kgあたり1,410円、一般的な「銅パイプ(並銅)」が1,370円、真鍮などの付着物がある「込銅パイプ」が1,320円で買い取られています。また、別の業者ではピカ線が1,450円以上で取引されているケースもあり、業者間の価格競争がうかがえます。

このように、同じ福岡県内であっても、業者の方針や在庫状況、得意とする品目によって買取価格は異なります。もしお住まいの地域で銅管の売却を考えるなら、複数の業者から見積もりを取り、価格を比較検討することが、より高い価格で売却するための有効な手段となります。

銅スクラップ価格の推移を解説

銅スクラップの価格は一定ではなく、常に変動しています。近年、その価格は歴史的な高水準で推移しており、背景にはいくつかの要因が存在します。

最大の要因は、世界的な脱炭素化の流れです。電気自動車(EV)や太陽光・風力発電といった再生可能エネルギー設備には、従来の製品よりも多くの銅が必要とされます。この世界的な需要の増加が、銅の価格を押し上げる大きな力となっているのです。

一方で、銅価格は世界経済の動向にも敏感に反応します。景気が後退すれば工業製品の生産が減り、銅の需要が減少して価格が下落することもあります。また、主要な銅産出国での紛争や為替レートの変動も、価格の不安定要因です。このように、銅スクラップの価格は、様々な要素が複雑に絡み合って決まるため、将来の正確な予測は困難です。しかし、長期的な需要の高まりを考えると、銅が価値ある資源であることに変わりはないでしょう。

一般的な銅管の買取相場を紹介

一口に銅管と言っても、その状態によって買取価格はいくつかのランクに分類されます。主に「並銅(なみどう)」と「込銅(こみどう)」の2種類が代表的で、それぞれの買取相場を理解しておくことが大切です。

並銅(上銅)

並銅とは、銅管に真鍮のナットや溶接、塗装、断熱材などの付着物が一切ない、綺麗な状態の銅を指します。純粋な銅としての価値が評価されるため、買取価格は高くなります。2025年6月時点の相場では、1kgあたり1,400円前後での買取が目安です。厚さ5mm以上の綺麗な銅板なども、並銅として扱われることがあります。

込銅

込銅は、銅管に真鍮ナットが付いたままになっていたり、溶接部分があったり、あるいは多少の汚れや錆が付着していたりする状態の銅を指します。並銅に比べて不純物が含まれているため、その分だけ買取価格は少し下がります。相場としては、1kgあたり1,360円前後が目安です。

種類 特徴 買取価格の目安(/kg)
並銅 付着物、汚れ、塗装がない綺麗な銅管や銅板 約1,400円~1,420円
込銅 真鍮ナットや溶接、多少の汚れが付着した銅管 約1,360円~1,390円

このように、少しの手間をかけて付着物を取り除き、並銅の状態に近づけるだけで買取価格が上がることが分かります。

エアコン銅管の買取価格もチェック

家庭やオフィスで最も身近な銅スクラップの一つが、エアコンの室内機と室外機をつなぐ銅管(ペアコイル)です。このエアコン銅管は、多くの場合、断熱材である白い被覆(皮)が付いたままの状態で排出されます。

この「皮付き」の状態での買取価格は、1kgあたり670円~760円程度が相場となっています。被覆を取り除く手間や、被覆自体の重さが価格から差し引かれるため、前述の並銅や込銅に比べて単価は低くなります。

しかし、もし時間に余裕があれば、この被覆をカッターナイフなどで綺麗に剥がすことで、中から綺麗な銅管が現れます。この状態にすれば「並銅」として扱われ、1kgあたり1,400円前後という高い単価で売却できる可能性があります。手間はかかりますが、重量が多ければ多いほど、その価格差は大きくなります。ただし、被覆を剥く作業には怪我のリスクも伴うため、安全には十分配慮して作業を行うことが肝心です。

初めての銅管買い取り実践ガイド

初めての銅管買い取り実践ガイド

  • 銅買取は個人でも気軽に依頼できる
  • 高く売るなら銅の種類を分けよう
  • 副業での銅買取が会社にバレる事例
  • 信頼できるスクラップ業者の見つけ方
  • まとめ:損しない銅管買い取りのコツ

銅買取は個人でも気軽に依頼できる

「スクラップの買取は法人の業者しか相手にしてくれないのでは」と考える方もいるかもしれませんが、心配は無用です。多くの金属スクラップ買取業者は、個人からの持ち込みを歓迎しています。

買取のプロセスは非常にシンプルです。まず、処分したい銅管などを自家用車で事業所に持ち込みます。到着するとスタッフが案内してくれるので、指示に従って銅を計量台に乗せます。目の前で正確に重さを量り、その日の買取単価に基づいて査定額を算出し、提示してくれます。金額に納得すれば、その場で現金で支払いが行われるのが一般的です。

なお、買取に際しては、古物営業法に基づき、運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書の提示が求められます。これは、盗品の流通を防ぐための重要な手続きですので、忘れずに持参してください。少量でも快く対応してくれる業者がほとんどなので、気軽に相談してみると良いでしょう。

高く売るなら銅の種類を分けよう

銅スクラップを少しでも高く売るためには、「分別」が非常に重要なポイントになります。銅スクラップは品質によっていくつかのグレードに分けられており、それぞれ買取単価が異なります。

銅の種類 特徴
ピカ線(特一号銅線) 断面直径1.3mm以上の銅線。被覆や劣化、メッキがない最高品質。
上銅/並銅 付着物や劣化のない綺麗な銅管や銅板。
込銅 真鍮ナットなどの異物が少量付着している銅。
下銅 焼いてあったり、劣化が激しかったり、異物が多い銅。
真鍮(黄銅) 銅と亜鉛の合金。水道の蛇口やナットなど。

もし、これらの異なる種類のスクラップを混ぜて一緒に査定に出してしまうと、一番単価の低い品目の価格でまとめて買い取られてしまう可能性があります。例えば、価値の高い並銅と、価格の低い真鍮ナットを混ぜてしまうと、本来の価値よりも低い金額になってしまうのです。

そのため、手間はかかりますが、事前に銅管から真鍮ナットを外したり、綺麗な銅と汚れた銅を分けたりするだけで、最終的な買取金額は大きく変わってきます。このひと手間が高価買取につながる鍵と言えます。

副業での銅買取が会社にバレる事例

近年、副業として金属スクラップの売買を行う方も増えていますが、その際に気になるのが「会社に知られてしまうのではないか」という点でしょう。

まず、金属買取業者が、個人の売買情報を勤務先の会社に連絡することは一切ありません。プライバシーは守られますので、その点は安心してください。

ただし、注意が必要なのは税金の問題です。金属スクラップの売却によって得た利益(所得)が、給与所得とは別に年間で20万円を超えた場合、原則として確定申告が必要になります。この申告を行うと、翌年度の住民税額が所得に応じて増加します。会社が給与から住民税を天引き(特別徴収)している場合、経理担当者が住民税の金額が他の社員より多いことに気づき、副業が発覚する可能性があるのです。

これを避けるための一つの方法として、確定申告の際に住民税の納付方法を「普通徴収(自分で納付)」に選択することが挙げられます。こうすれば、副業分の住民税の通知書が自宅に届くため、会社に知られるリスクを大幅に低減させることが可能です。

信頼できるスクラップ業者の見つけ方

銅管を適正な価格で安心して売却するためには、信頼できる買取業者を選ぶことが不可欠です。業者選びで失敗しないために、以下の点をチェックすることをお勧めします。

古物商許可の有無を確認する

中古品やスクラップを売買するには、都道府県の公安委員会から「古物商許可」を得る必要があります。これは法律で定められた義務であり、許可を得ている業者は公式サイトや事業所の分かりやすい場所に許可番号を掲示しています。この許可がない業者は違法の可能性があるため、避けるべきでしょう。

価格表が明確で、分かりやすいか

公式サイトなどで品目ごとに詳細な買取価格表を公開している業者は、透明性が高く信頼できると言えます。価格が「時価」や「応相談」としか書かれていない場合は、持ち込んでから安く買い叩かれる可能性も否定できません。

目の前で計量してくれるか

信頼できる業者は、必ず顧客の目の前で計量を行います。バックヤードに持ち込んでしまい、顧客から見えない場所で計量するような業者は、重さを誤魔化している可能性も考えられます。計量器が公的な検査を受けているかどうかも、確認できるとより安心です。

これらの点に加えて、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を取ることも有効です。少し手間はかかりますが、最も条件の良い業者を見つけることができ、納得のいく取引につながります。

まとめ:損しない銅管買い取りのコツ

まとめ:損しない銅管買い取りのコツこの記事で解説してきた、銅管を少しでも高く、そして安心して売却するための重要なポイントを以下にまとめます。

  • 銅の買取価格は日々変動するため最新の情報を確認する
  • 買取価格は基本的に1kgあたりの単価で提示される
  • 売却前には必ず公式サイトなどで最新の買取価格表を見る
  • 銅相場は国際価格(LME)や為替レートに大きく影響される
  • エアコンの銅管は皮(被覆)が付いたままだと買取価格が下がる
  • 時間に余裕があれば皮を剥くことで並銅として高く売れる
  • 銅管に付いた真鍮ナットなどの付着物は事前に取り除く
  • ピカ線、並銅、込銅など銅の種類ごとにしっかり分別する
  • 複数の種類を混ぜて出すと一番安い品目で評価される恐れがある
  • スクラップ業者は個人からの持ち込み買取にも対応している
  • 売却時には盗品防止のため身分証明書の提示が必要になる
  • 金属売却による所得が年間20万円を超えると確定申告が必須
  • 副業が会社にバレるリスクは住民税の通知から生じることがある
  • 信頼できる業者を選ぶには複数の業者から見積もりを取るのが有効
  • 古物商許可の有無や目の前での計量も業者選びの重要なポイント

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