ご自宅の整理中に、昔使われていた岩倉具視の500円札を見つけたことはありませんか。「この古い500円札はいくらで売れますか?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、その価値は1枚1枚で大きく異なります。ほとんどのC号券の価値は額面通りですが、ピン札かどうか、また500円札の価値は番号で決まることもあり、希少なものは高値で取引されています。この記事では、500円札の価値を一覧で分かりやすく解説し、メルカリで売る際の注意点や、100円札の価値といった関連情報にも触れながら、あなたの疑問にプロの視点でお答えします。
この記事でわかること
- 岩倉具視500円札の基本的な価値と種類
- 価値を大きく左右するプレミア紙幣の条件
- 500円札をより高く売るための方法と注意点
- 損をしないための売却先の選び方
岩倉具視の500円札はいくらで売れる?価値の基本
- 結局、500円札はいくらで売れますか
- 肖像画の500円札 岩倉具視とは
- 種類別の500円札価値一覧
- 発行数の多い500円札C号券の価値
- 100円札など他の旧紙幣の価値は?
結局、500円札はいくらで売れますか
結論から言うと、岩倉具視の500円札の多くは額面通りの500円の価値しかありません。現在でもお店での支払いに使え、銀行に持ち込めば現在の500円硬貨に交換してもらえます。
しかし、一部の500円札にはプレミアがつき、数千円から、状態や番号によっては数万円以上の価値を持つことがあります。価値がつくかどうかは、主に発行された年代を示す「B号券」か「C号券」かという種類や、紙幣の状態によって決まります。もし古い500円札を見つけても、すぐに使ったり両替したりせず、一度その価値を確認してみることをおすすめします。
銀行での両替は注意
銀行に500円札を持ち込んでも、プレミア価値は一切考慮されません。どのような希少な紙幣であっても、一律で500円の価値として扱われてしまいます。価値のある紙幣かもしれない場合は、銀行での両替は避けましょう。
肖像画の500円札 岩倉具視とは
500円札に描かれている人物は、岩倉具視(いわくら ともみ)です。彼は江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した公家、政治家であり、明治維新に大きく貢献した人物の一人です。
特に、1871年(明治4年)には「岩倉使節団」の特命全権大使として欧米諸国を歴訪し、日本の近代化政策に大きな影響を与えました。彼の功績を称え、日本の紙幣の肖像として採用されたのです。
ちなみに、裏面に描かれているのは富士山です。日本の象徴である人物と風景が描かれた、美しいデザインの紙幣と言えるでしょう。
種類別の500円札価値一覧
岩倉具視の500円札には、発行時期によって「B号券」と「C号券」の2種類が存在します。B号券の方が古く、希少価値が高い傾向にあります。ここでは、それぞれの買取相場を一覧表にまとめました。
種類 | 発行期間 | 特徴 | 買取相場(使用感あり) | 買取相場(美品) | 買取相場(未使用ピン札) |
---|---|---|---|---|---|
B号券(前期) | 1951年~ | 記番号のアルファベットが1桁 | 500円 | ~2,000円 | ~5,000円 |
B号券(後期) | 1965年頃~ | 記番号のアルファベットが2桁 | 500円 | ~1,000円 | ~2,000円 |
C号券 | 1969年~1994年 | 青みがかった色調、透かしが明瞭 | 500円 | 500円 | 500円~(※珍番号などを除く) |
このように、B号券で、なおかつ状態が良いものほど価値が高くなる傾向があります。お手元の500円札がどちらの種類か見分けるには、記番号のアルファベットの桁数や、紙幣全体の色の雰囲気を確認してみてください。
発行数の多い500円札C号券の価値
前述の通り、C号券はB号券に比べて発行期間が長く、流通枚数が非常に多いため、基本的には額面通りの価値しかありません。1994年まで発行されていたため、比較的新しく、歴史的な価値もまだ低いと判断されることがほとんどです。
そのため、シワや汚れのあるC号券であれば、コレクションとしての価値はほぼなく、お店でそのまま使うのが良いでしょう。ただし、これはあくまで一般的なC号券の場合です。後述する「珍しい番号」や「エラープリント」といった特別な条件に当てはまるC号券は、話が全く別になります。たとえC号券であっても、記番号は必ず確認するようにしてください。
100円札など他の旧紙幣の価値は?
500円札以外にも、古いお札が一緒に見つかることもあるかもしれません。例えば、板垣退助が描かれた100円札も有名な旧紙幣の一つです。
これらの旧紙幣も500円札と同様に、種類や状態、記番号によって価値が大きく変動します。一般的に、戦前に発行されたものや、発行枚数が少ないものほど価値が高くなる傾向があります。もし100円札やその他の旧紙幣が出てきた場合も、安易に捨てたり両替したりせず、専門家に価値を見てもらうのが賢明です。
旧紙幣は種類が非常に多く、価値の判断はプロでも難しい世界です。まとめて査定に出すことで、思わぬお宝が見つかるかもしれませんよ。
高価買取!岩倉具視の500円札はいくらで売れるか決める要因
- 500円札の価値はピン札かどうかが重要
- 500円札の価値は番号で決まる?珍番号
- エラー紙幣や福耳付きはプレミア価値
- 500円札をメルカリで売る際の注意点
- 専門の買取業者に査定を依頼する
500円札の価値はピン札かどうかが重要
古紙幣の価値を決定づける最も基本的な要因は、その状態です。コレクションの世界では、未使用で折り目が一切ないまっさらな状態の紙幣を「ピン札」と呼び、最も高く評価されます。
逆に、長年流通して多くの人の手に渡り、折り目やシワ、シミ、汚れ、破れなどがある紙幣は、価値が大きく下がってしまいます。たとえ希少なB号券であっても、状態が悪ければ額面通りの価値にしかならないケースも少なくありません。
状態を維持するためのポイント
もしピン札やそれに近い状態の500円札をお持ちなら、これ以上劣化させないことが大切です。紙幣専用のホルダーやアルバムに入れて、直射日光や湿気を避けて保管しましょう。また、素手で直接触るのも皮脂が付着し劣化の原因になるため、避けた方が無難です。
500円札の価値は番号で決まる?珍番号
紙幣の表面に印刷されているアルファベットと数字の組み合わせ(記番号)も、価値を劇的に変える要素です。特定の珍しいパターンの番号は「珍番号」と呼ばれ、コレクターの間で高値で取引されます。
500円札の価値は番号で決まると言っても過言ではないほど、この要素は重要視されます。主な珍番号には、以下のようなものがあります。
珍番号の主な種類
- ゾロ目:111111や777777など、全ての数字が同じ。特に「7」は人気が高いです。
- キリ番:100000や200000など、キリの良い数字。
- 階段:123456や456789など、数字が連続しているもの。
- AA券:A〇〇〇〇〇〇Aのように、最初と最後のアルファベットがAのもの。紙幣が製造され始めた最初期のロットを示し、希少です。
- サンドイッチ番号:1〇〇〇〇〇1のように、最初と最後の数字が同じで、間の数字も揃っているもの。
- ZZ-Z券:ZZ〇〇〇〇〇〇Zのように、その紙幣の製造最終ロットを示す番号。
これらの珍番号は、C号券であっても額面をはるかに超える価値がつく可能性があります。お持ちの500円札の番号を、ぜひ一度確認してみてください。
エラー紙幣や福耳付きはプレミア価値
製造過程で発生したミスがある紙幣は「エラー紙幣」と呼ばれ、市場に出回ることが極めて少ないため、非常に高いプレミア価値がつきます。
主なエラーには、以下のようなものがあります。
- 印刷ズレ:肖像画や模様が本来の位置からずれて印刷されている。
- インク漏れ:インクが垂れたようなシミが付着している。
- 裏写り:裏面の模様が表面に写ってしまっている。
中でも特に有名なのが、「福耳(ふくみみ)」付きの紙幣です。これは、紙幣を裁断する際に角の部分が切れずに残り、耳のように垂れ下がった状態のものです。福耳付きの紙幣は大変希少で、状態が良ければ数十万円の値がつくこともあります。
500円札をメルカリで売る際の注意点
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリやネットオークションは、個人間で直接売買できるため、買取業者の相場よりも高く売れる可能性があるのが魅力です。コレクターが直接購入してくれるチャンスもあります。
一方で、デメリットや注意点も存在します。
フリマアプリの注意点
個人間取引のため、クレームや返品などのトラブルに自分で対処する必要があります。また、紙幣の状態を正確に伝えるための写真撮影や説明文の作成にも手間がかかります。さらに、販売価格から手数料や送料が引かれることも忘れてはいけません。価値のわからないものを出品すると、相場より安く買い叩かれてしまうリスクもあります。
ちなみに、一部のサービスでは現金の出品が規約で禁止されている場合があるため、出品前には必ず各サービスのルールを確認してください。
専門の買取業者に査定を依頼する
500円札を安全かつ適正な価格で売りたいのであれば、古銭や古紙幣を専門に扱う買取業者に査定を依頼するのが最もおすすめです。
専門業者には、古紙幣に関する豊富な知識と査定経験を持つプロの査定士が在籍しています。そのため、B号券・C号券の違いはもちろん、一般の人では見逃しがちな珍番号やエラープリントの価値も正確に見抜いてくれます。
多くの業者では、査定料や出張料が無料で、査定額に納得いかなければ売る必要はありません。複数の業者に査定を依頼して、最も高い価格を提示してくれたところに売る「相見積もり」も、高く売るための有効な手段です。
何より、プロに任せることでトラブルの心配なく、安心して取引できるのが大きなメリットですね。価値がわからない一枚でも、まずは無料査定を試してみるのが良いでしょう。
まとめ:岩倉具視の500円札はいくらで売れるか
- 岩倉具視500円札の多くは額面通りの500円の価値
- 銀行での両替はプレミア価値が考慮されず損をする可能性がある
- 500円札には古いB号券と新しいC号券の2種類がある
- B号券の方が希少価値は高く、美品やピン札は高価買取が期待できる
- 紙幣の状態が価値を大きく左右し、未使用のピン札が最も高評価
- 記番号がゾロ目や階段などの珍番号はプレミアがつく
- Aから始まりAで終わるAA券は初期ロットで希少
- 印刷ミスなどのエラー紙幣は非常に価値が高い
- 裁断ミスで角が残る福耳付きは特に高額になることがある
- メルカリでの売却は高値の可能性があるがトラブルのリスクも伴う
- 最も安全で確実な売却方法は専門の買取業者への依頼
- 専門業者は古紙幣の知識が豊富で適正な価格を提示してくれる
- 査定は無料の業者が多く、気軽に価値を確認できる
- 複数の業者に見積もりを取る相見積もりで買取価格アップを狙える
- C号券は基本的に額面通りの価値