「分割払いが終わっていないスマホを売りたい」「ネットワーク利用制限がかかってしまったけど、買い取ってもらえるだろうか」。このような悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。いわゆる赤ロムの状態になってしまったスマートフォンは、多くの場合、通常の店舗では買取を断られてしまいます。
この記事では、赤ロムの買い取りに関する様々な疑問にお答えします。ゲオやブックオフ、大黒屋といった大手店舗での赤ロム買取の現状から、気になるiphoneの赤ロム買取相場、そしてandroid端末の買取事情まで、詳しく掘り下げていきます。
また、専門の赤ロム買取店舗の探し方や、特に需要の多い大阪エリアのおすすめ店についても触れていきます。この記事を最後まで読めば、あなたのスマートフォンが持つ本当の価値を理解し、後悔のない売却ができるようになるはずです。
- 赤ロム端末の基本的な知識と買取市場の現状
- 主要な買取店における赤ロムの取り扱い実態
- iPhoneやAndroidの機種別・状態別の買取相場
- 赤ロムでも買い取ってくれる専門店の見つけ方
赤ロムの買い取り基本情報と大手チェーンの対応
- そもそも赤ロムとは？残債ありとの違い
- iPhoneの赤ロム買取相場を機種別に解説
- 赤ロム買取における一般的な相場とは
- 赤ロム買取はゲオで対応しているか
- 赤ロム買取はブックオフで可能か
- 大黒屋での赤ロム買取の可否について
そもそも赤ロムとは？残債ありとの違い
赤ロムとは、キャリアによって通信機能に制限がかけられた端末のことを指します。一方で、単に分割払いの支払いが残っている「残債あり」の端末とは意味合いが異なるため、この違いを正しく理解することが大切です。
赤ロムになる主な原因は、端末代金の支払いが滞ったり、盗難品であったり、不正な契約によって入手されたりした場合です。キャリアはこれらの端末が不正に利用されることを防ぐため、IMEI（端末識別番号）を基にネットワークへの接続をブロックします。この状態になると、SIMカードを挿しても通話やモバイルデータ通信ができなくなります。
これに対して「残債あり」の端末は、分割払いの途中であるだけで、支払いが正常に続いていれば通信制限はかからず、問題なく使用できます。
自分の端末の状態は、各キャリアが提供する「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」でIMEIを入力することで簡単に確認可能です。判定結果は記号で表示され、それぞれの意味は以下の通りです。
このように、赤ロムと残債ありは明確に異なります。残債あり（△判定）の端末は多くの店舗で買い取り可能ですが、赤ロム（×判定）は専門的な知識を持つ業者でなければ買い取りが難しいのが実情です。
iPhoneの赤ロム買取相場を機種別に解説
赤ロムのiPhoneは、通常の端末として通信ができないため、買取相場は大幅に下がってしまうのが一般的です。しかし、Wi-Fi環境での利用や、部品取りとしての価値があるため、専門業者では価格をつけて買い取ってもらえます。
その価値は、機種の新しさやストレージ容量、端末の状態によって大きく変動します。なぜなら、新しいモデルほど高性能な部品が使われており、部品としての需要も高くなるからです。
以下に、いくつかのiPhoneシリーズにおける赤ロム端末の買取相場の一例をまとめました。これはあくまで参考価格であり、市場の動向や業者の在庫状況、端末の傷の有無などによって価格は変動する点を念頭に置いてご覧ください。
iPhone 14シリーズ 赤ロム買取相場の一例
iPhone 13シリーズ 赤ロム買取相場の一例
※上記価格は2023年12月時点の情報を基にした一例です。
表を見ると分かる通り、新しいモデルほど減額幅が比較的少なく、古いモデルになるにつれて減額率が高まる傾向にあります。これは、新しいモデルの方が部品としての価値や、Wi-Fi専用機としての性能が高いためと考えられます。したがって、もし赤ロムのiPhoneを売却する際は、少しでも新しいうちに査定に出すことが、より良い価格で買い取ってもらうための鍵となります。
赤ロム買取における一般的な相場とは
iPhone以外の機種も含めた赤ロム端末の買取相場は、正常に利用できる白ロム端末と比較して、一般的に3分の1以下の価格になることも珍しくありません。場合によっては、数千円程度の値しかつかないケースも見られます。
この価格差が生まれる理由は、赤ロム端末の用途が極めて限定的であるためです。主な用途としては、Wi-Fi環境下でのゲーム機や動画視聴用のタブレット代わり、あるいはカメラとしての利用が考えられます。また、海外の一部の地域では日本の通信制限が影響しないため、海外のバイヤーへ販売するルートを持つ業者は、その販路を基に価格を算出します。
さらに、修理業者などが特定の部品（ディスプレイ、カメラモジュールなど）を再利用する「部品取り」としての需要もあります。これらの理由から、通信はできなくとも、端末自体に価値が見出されるのです。
しかし、これらの需要は非常にニッチであり、全ての買取店が対応できるわけではありません。そのため、一般的なリサイクルショップなどでは価値を正しく判断できず、買取不可となるか、ジャンク品として一律の安い価格で買い取られることが多くなります。
要するに、赤ロムの買取相場は「その端末の限定的な用途に対して、どれだけの需要があるか」によって決まると言えます。専門的な知識と販路を持つ業者ほど、その価値を適正に評価し、より高い価格を提示できる可能性が高まります。
赤ロム買取はゲオで対応しているか
結論から言うと、ゲオでは原則として赤ロム端末の買い取りを行っていません。ゲオは全国に店舗網を持つ大手リユース企業であり、コンプライアンスを非常に重視しています。
赤ロム端末は、盗難品や不正契約によって市場に流れたものである可能性を否定できません。このような端末の売買に関わることは、企業の社会的信用を損なうリスクを伴います。そのため、ゲオの買取規約では、ネットワーク利用制限が「×」の端末は明確に買取対象外と定められています。
また、仮に不正な端末でないとしても、通信ができないスマートフォンは一般的な中古品として再販することが困難です。ゲオの主なビジネスモデルは、買い取った商品を清掃・整備して再び販売することにあります。赤ロム端末はこのサイクルに乗せることが難しいため、商業的な観点からも取り扱いが難しいのです。
したがって、もしお手持ちのスマートフォンが赤ロム（×判定）である場合、ゲオの店舗に持ち込んでも買い取りを断られてしまう可能性が極めて高いと考えられます。これはゲオに限らず、多くの大手リユースチェーンに共通する方針です。
赤ロム買取はブックオフで可能か
ブックオフにおいても、ゲオと同様に赤ロム端末の買い取りは行っていません。本やCD・DVDの買取で広く知られていますが、近年ではスマートフォンやタブレットの買取にも力を入れています。しかし、その買取基準は他の大手企業と同様に厳しいものです。
ブックオフが赤ロムを買い取らない理由は、ゲオと同じくコンプライアンスと再販の難しさにあります。赤ロム端末は、前述の通り、代金の未払いや不正契約が原因で通信機能を停止させられています。このような背景を持つ商品を扱うことは、企業の信頼性に関わる問題となります。
また、ブックオフの店舗で中古スマートフォンを購入する顧客は、当然ながらSIMカードを挿して正常に通信できることを期待しています。通信できない赤ロム端末は、その期待に応えられないため、商品として成立しないのです。
これらの理由から、ブックオフの公式サイトや店頭でも、ネットワーク利用制限が「×」の端末は買取対象外であることが明記されています。もし赤ロム端末の売却を考えている場合は、ブックオフ以外の選択肢を探す必要があります。
大黒屋での赤ロム買取の可否について
ブランド品やチケット、金券などの買取で有名な大黒屋ですが、スマートフォンの買取も行っています。しかし、ここでも赤ロム端末の買い取りは原則として行っていません。
大黒屋が赤ロムを買い取らないのも、これまで述べてきた大手企業と同様の理由です。不正取得された可能性のある端末の流通を防ぎ、クリーンな市場を維持するという業界全体のコンプライアンスを遵守しているためです。
ただし、大黒屋には他の多くの買取店と異なる特徴的なサービスがあります。それは、自社で販売した中古スマートフォンに対する「赤ロム保証」です。これは、大黒屋で購入した端末が万が一、後から赤ロムになってしまった場合に、購入からの期間に応じて返金対応を行うというものです。
この保証制度は、あくまで大黒屋が販売した商品に対するアフターサービスの一環です。そのため、他店で購入したり、個人で契約したりした端末が赤ロムになった場合に、それを大黒屋に持ち込んで買い取ってもらうことはできません。
以上の点を踏まえると、赤ロム端末の売却先として大黒屋を選択することは難しいと言えます。大手買取店は、その規模や信頼性から、リスクのある赤ロムの取り扱いには非常に慎重な姿勢を取っていることが分かります。
専門業者での赤ロム 買い取りと注意すべき点
- 専門の赤ロム買取店舗の探し方
- 赤ロム買取で大阪のおすすめ店を紹介
- 赤ロム買取はandroidでも可能か
- 買取を断られる赤ロムのケースとは
- まとめ：後悔しない赤ロム買い取りのために
専門の赤ロム買取店舗の探し方
大手のリユースショップで買取を断られてしまった赤ロム端末も、諦める必要はありません。専門的な知識と独自の販路を持つ業者であれば、適正な価格で買い取ってもらえる可能性があります。
これらの専門業者を見つける最も効率的な方法は、インターネットを活用することです。検索エンジンで「赤ロム 買取」や「ネットワーク利用制限 買取」といったキーワードで検索すると、赤ロムの取り扱いを専門とする多くの業者が見つかります。
業者を選ぶ際には、いくつかのポイントを確認することが大切です。
業者のウェブサイトを比較検討する
まず、各業者のウェブサイトを訪れ、買取価格の例や買取実績、利用者の口コミなどを確認しましょう。特に、自分が売りたい機種の買取価格が明記されているか、価格表が定期的に更新されているかは、信頼できる業者かどうかを判断する一つの材料になります。
複数の業者に査定を依頼する
赤ロムの買取価格は業者によって差が出やすいため、一つの業者だけで決めず、複数の業者に査定を依頼することをおすすめします。多くの専門業者は、LINEやウェブフォームを利用した無料の事前査定サービスを提供しています。端末の情報を送るだけでおおよその買取価格が分かるので、手間を惜しまずに比較検討することが高価買取につながります。
買取方法を確認する
買取方法には、主に「店頭買取」と「宅配買取」があります。近くに店舗があれば、その場で現金化できる店頭買取が便利です。一方、近くに店舗がない場合や、外出する時間がない場合は、自宅から端末を送るだけで手続きが完了する宅配買取が適しています。送料や振込手数料、キャンセル時の返送料などが無料の業者を選ぶと、余計なコストをかけずに済みます。
これらの探し方を実践することで、お手持ちの赤ロム端末を最も高く評価してくれる業者を見つけ出すことが可能になります。
赤ロム買取で大阪のおすすめ店を紹介
西日本最大の都市である大阪、特に日本橋エリア周辺には、スマートフォンや電子機器の買取に強い店舗が数多く集まっています。その中には、赤ロム端末の買い取りを積極的に行っている専門店も存在します。
例えば、大阪のなんばや梅田に店舗を構える「カウモバイル」は、iPhoneをはじめとするスマートフォンを幅広く取り扱っており、画面割れなどのジャンク品だけでなく、赤ロム端末の買取実績も豊富です。ウェブサイトで詳細な買取価格を公開しているため、事前に相場を把握しやすいのが特徴です。
また、「iPhone買取フォンサルドットコム」も大阪なんば日本橋に店舗があり、ネットワーク利用制限が「×」のiPhoneでも高価買取を謳っています。海外の顧客への販売ルートを持っているため、日本の通信制限が問題にならないユーザーへの販路を確保していることが、高価買取の理由となっています。
これらの店舗は、店頭での直接査定はもちろん、全国対応の宅配買取サービスも提供していることが多いです。もし大阪近郊にお住まいでない場合でも、これらの専門店を利用することは可能です。
大阪で店舗を探す際は、単に立地だけでなく、業者がどのような販路を持っているか、どのような状態の端末を得意としているかをウェブサイトなどで確認することが、より良い条件での売却につながります。
赤ロム買取はandroidでも可能か
赤ロムの買い取りは、iPhoneだけでなくAndroid端末でも可能です。Androidスマートフォンも、iPhoneと同様にWi-Fi環境下でアプリを利用したり、動画を視聴したりする用途があります。また、機種によっては特徴的な機能や高品質な部品が搭載されており、部品取りとしての需要も存在します。
しかし、Android端末の買取には、iPhoneとは異なる注意点があります。
第一に、Androidはメーカーや機種が非常に多岐にわたるため、買取価格がiPhoneほど安定していない点が挙げられます。人気機種や最新モデルであれば比較的高値がつく可能性がありますが、古いモデルやマイナーな機種の場合は、買取価格が非常に低くなるか、買取自体を断られるケースもあります。
第二に、業者によって買取対象となる機種が限定されている場合があることです。iPhoneであればほとんどのモデルを買い取ってくれる業者でも、Androidに関しては特定の人気シリーズ（Xperia, Galaxyなど）のみを対象としていることがあります。
したがって、Androidの赤ロム端末を売却する際は、まずその業者が自分の売りたい機種を取り扱っているかを確認することが不可欠です。複数の専門業者のウェブサイトで買取対象機種リストをチェックしたり、事前査定で問い合わせたりして、買い取りが可能かどうかを確かめてから手続きを進めるのが賢明な方法と言えます。
買取を断られる赤ロムのケースとは
赤ロム端末であれば、どのような状態でも必ず買い取ってもらえるというわけではありません。専門業者であっても、法律上の問題や再利用の観点から、買い取りを断らざるを得ないケースが存在します。
盗難品や詐欺など不正に入手された端末
警察から盗難届が出されている端末や、明らかな詐欺行為によって契約された端末は、買い取ることができません。買取業者は古物営業法に基づき、本人確認を徹底しており、不正品の流通には加担しない方針を取っています。
アクティベーションロックが解除されていない端末
特にiPhoneの場合、「iPhoneを探す」機能がオンになったままだと、アクティベーションロックがかかった状態になります。このロックはApple IDとパスワードがなければ解除できず、第三者が端末を初期化して利用することが不可能です。そのため、ロックが解除されていない端末は部品取り以外の価値がなく、買取不可となる場合がほとんどです。売却前には必ず「iPhoneを探す」をオフにし、Apple IDとの紐付けを解除しておく必要があります。
遠隔ロックや不正な改造が施された端末
法人契約のリース品などで、管理者によって遠隔で操作がロックされている端末や、システムの安定性を損なう「脱獄（Jailbreak）」などの不正な改造が施された端末も、正常な再利用が保証できないため買取を断られます。
これらのケースに当てはまる場合、赤ロムである以前に、買取の土台に乗らない可能性があります。売却を検討する際は、自身の端末がこれらの条件に該当しないか、事前に確認しておくことが求められます。
まとめ：後悔しない赤ロム買い取りのために
この記事では、赤ロム端末の買い取りに関する様々な情報を解説しました。最後に、後悔しない売却を実現するための重要なポイントをまとめます。
- 赤ロムは通信制限がかかった端末であり残債ありとは異なる
- 端末の状態はキャリアの公式サイトでIMEIを入力して確認する
- ゲオやブックオフといった大手リユース店では原則買取不可
- 大黒屋も原則買取不可だが購入端末には赤ロム保証がある場合も
- 赤ロムの買取相場は正常品の3分の1以下になることも珍しくない
- iPhoneは機種が新しいほど高値がつきやすい傾向にある
- Android端末も買取可能だが機種が限定される場合がある
- 売却するなら専門の買取業者を探すことが不可欠
- インターネットで「赤ロム 買取」と検索し業者を比較する
- 複数の業者に事前査定を依頼して最高値を提示した業者を選ぶ
- 大阪の日本橋周辺などは専門業者が集まるエリアの一つ
- 海外への販路を持つ業者は比較的高価買取が期待できる
- 盗難品やロックが解除されていない端末は買取を断られる
- 売却前には必ずデータの初期化とApple IDの紐付け解除を行う
- 宅配買取を利用する際は送料や手数料が無料の業者を選ぶ