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アルミホイール買取相場は?スクラップ価格より高く売るコツ

アルミホイール買取相場は?スクラップ価格より高く売るコツご不要になったアルミホイールの処分にお困りではありませんか。ただ処分するのではなく、少しでも高く売りたいと考えるのは当然のことです。この記事では、アルミホイールの買取について、タイヤ付きでの対応や、古いアルミホイールの買取の可否、さらには鉄くずとしての買取との違いなど、多角的な視点から詳しく解説します。

気になるアルミ買取価格の1kgあたりの相場から、アップガレージオートバックスといった具体的な店舗での買取事情、例えばアップガレージのホイール買取相場など、実践的な情報も網羅しました。単なるアルミホイールの買取やスクラップ処分というだけでなく、あなたのホイールの価値を最大限に引き出すための知識をお伝えします。

この記事で分かること

  • アルミホイールがスクラップとしてではなく中古品として売れる基準
  • 傷があったり古かったりするアルミホイールの価値
  • 主要な買取業者(アップガレージ、オートバックス等)の特徴と比較
  • アルミホイールを少しでも高く売るための具体的な方法や注意点

アルミホイール買取相場とスクラップ価格の基礎知識

アルミホイール買取相場とスクラップ価格の基礎知識

  • アルミ買取価格は1kgいくらが目安?
  • 古いアルミホイールの買取は可能か?
  • アルミホイールの買取とスクラップの違い
  • タイヤ付きのアルミホイール買取はどうなる?
  • アルミホイールと鉄くずの買取価格の違い

アルミ買取価格は1kgいくらが目安?

アルミホイールの買取価格を考える上で、まず基本となるのが1kgあたりの価格です。これは、ホイールが「中古品」として再販されるか、「アルミ資源(スクラップ)」として再利用されるかによって、意味合いが大きく変わってきます。

中古品として再販される場合

中古品として価値が認められる場合、価格は1kgいくらという計算ではなく、製品そのものの価値で決まります。ブランド、デザインの人気度、サイズ、そして傷や汚れの有無といった状態が総合的に評価され、1本あたり数千円から、人気の高級ホイールであれば数万円以上の価格が付くことも珍しくありません。この場合は、重量は価格決定の主要な要因にはならないのです。

スクラップとして扱われる場合

一方、大きな傷や歪みがあったり、デザインが著しく古かったりして中古品としての再販が難しい場合は、アルミ素材の資源として「スクラップ」扱いでの買取となります。この場合の価格は、純粋なアルミ地金の市場価格(相場)に連動します。

アルミスクラップの買取価格は、日々変動しますが、おおよそ1kgあたり150円~250円程度が目安とされています。ただし、これはあくまで地金相場であり、業者の手数料などが差し引かれるため、実際の買取価格はこれよりも低くなるのが一般的です。

相場変動の豆知識
アルミの地金相場は、世界経済の動向や為替レート(特に米ドル)に影響を受けて常に変動しています。そのため、売却するタイミングによって買取価格が変わる可能性があることを覚えておきましょう。

古いアルミホイールの買取は可能か?

「デザインが古いから価値がないだろう」「長年倉庫に眠っていたから売れないかも」とお考えの方も多いかもしれませんが、古いアルミホイールでも買取は十分に可能です。

結論から言うと、価値は「単に古い」ということだけでは決まりません。むしろ、特定の年代のホイールには希少価値が生まれ、高値で取引されるケースもあります。

高値が期待できる古いホイール

例えば、80年代や90年代の日本製スポーツカーに装着されていた純正ホイールや、当時の人気社外ホイール(BBS、RAYS、Wedsなど)は、現在「ネオクラシック」として人気が再燃しています。このようなホイールは、レストア(修復)需要が高く、傷があってもコレクターや愛好家の間で高値で取引される傾向にあります。

スクラップ扱いになるケース

もちろん、すべての古いホイールに価値が付くわけではありません。需要のないデザインであったり、供給過多な純正ホイールであったりすると、中古品としての値は付きにくくなります。また、以下のような状態のものは、安全上の問題からスクラップとしての買取になる可能性が高いでしょう。

買取が難しいホイールの状態

  • クラック(ひび割れ):安全な走行ができないため、再販は不可能です。
  • 大きな歪みや曲がり:ホイールバランスが取れず、修理も困難なケースです。
  • 著しい腐食:表面だけでなく、内部まで腐食が進行していると強度が低下します。

最終的に中古品として売れるか、スクラップになるかは専門の査定員でなければ判断が難しい部分です。諦めてしまう前に、一度専門店に査定を依頼してみることをおすすめします。

アルミホイールの買取とスクラップの違い

アルミホイールを売却する際、「買取」と「スクラップ」は似ているようで、その評価基準と目的が全く異なります。この違いを理解することが、高価売却への第一歩です。

言ってしまえば、「製品」として見るか、「資源」として見るかの違いです。中古カー用品店やホイール専門店が行うのは主に「中古品買取」であり、金属リサイクル業者が行うのが「スクラップ買取」となります。

中古品買取とスクラップ買取の比較
項目 中古品買取 スクラップ買取
主な買取業者 中古カー用品店、ホイール専門店 金属リサイクル業者、解体業者
評価ポイント ブランド、デザイン、サイズ、状態(傷、腐食)、希少性 重量(アルミの純度)のみ
価格の決まり方 製品としての市場需要(1本ごとの価格) アルミ地金の相場(1kgあたりの価格)
メリット 人気モデルは高価買取が期待できる どんな状態(割れ、歪み)でも値段が付く
デメリット 傷や歪みが大きいと値が付かないか、大幅減額 中古品としての付加価値は一切評価されない

つまり、あなたのホイールがまだ使える状態なのであれば、まずは中古品としての買取を目指すべき、ということですね。スクラップは、中古品としてどうしても値段が付かなかった場合の最終手段と考えると良いでしょう。

タイヤ付きのアルミホイール買取はどうなる?

車の買い替えなどで不要になったアルミホイールには、多くの場合タイヤが付いたままです。「このタイヤ、外してから持ち込むべき?」と悩む方もいますが、結論としてタイヤが付いたままでも買取は可能です。

ただし、タイヤの状態によって対応が分かれるため、注意が必要です。

タイヤに価値がありプラス査定になるケース

装着されているタイヤがまだ新しく、溝も十分に残っている場合は、タイヤの価値も上乗せされて買取価格がアップします。特に、以下のようなタイヤはプラス査定が期待できるでしょう。

  • 人気ブランドのタイヤ:ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップなど国産大手メーカー品
  • 製造年が新しい:タイヤ側面で製造年週が確認できます。3年以内が目安です。
  • 残り溝が十分:一般的に5mm以上残っていると評価されやすいです。

タイヤの処分費用がかかるケース

逆に、タイヤが以下の状態である場合は、再販価値がないと判断されます。この場合、ホイールからタイヤを取り外す工賃や、タイヤの処分費用が買取価格から差し引かれる(マイナス査定)か、別途請求されることがあります。

  • 摩耗している:スリップサインが出ている、またはそれに近い状態。
  • ひび割れがある:経年劣化によるひび割れは安全上問題があります。
  • 製造年が古い:溝が残っていても、ゴムが硬化しているため価値が付きにくいです。
タイヤ付きで持ち込むメリット
自分でタイヤを外すのは大変な労力と、場合によっては専用工具が必要です。マイナス査定になる可能性があったとしても、手間をかけずにそのまま査定してもらえる点は大きなメリットと言えるでしょう。

アルミホイールと鉄くずの買取価格の違い

車のホイールには、主に「アルミホイール」と「スチールホイール(通称:鉄チン)」の2種類があります。この2つは素材が違うため、買取価格、特にスクラップとしての価値に天と地ほどの差が生まれます。

なぜなら、素材であるアルミニウムと鉄の資源価値が大きく異なるためです。アルミニウムは精錬に多くの電力を必要とするためリサイクル価値が高く、軽量で加工しやすいという特徴があります。一方、鉄は資源量が豊富で、アルミに比べて安価です。

具体的な価格差の目安

あくまで一般的なスクラップとしての相場ですが、以下のような価格差があります。

アルミホイールとスチールホイールのスクラップ価格比較(1本あたり)
種類 素材 重量の目安(15インチ) スクラップ価格の目安
アルミホイール アルミニウム合金 約7kg~9kg 1,000円~2,000円
スチールホイール 約8kg~10kg 100円~200円

このように、スクラップとして処分する場合でも、アルミホイールはスチールホイールの約10倍の価格で買い取ってもらえる可能性があるのです。

もしご自宅に使っていないスチールホイール(鉄くず)がある場合でも、専門の業者に持ち込めば僅かでもお金になります。ただし、アルミホイールと混ぜてしまうと正しく査定されないため、必ず分けて持ち込みましょう。

アルミホイール買取相場|スクラップより高く売る方法

アルミホイール買取相場|スクラップより高く売る方法

  • アルミホイール買取はアップガレージが有名?
  • アップガレージのホイール買取相場を調査
  • オートバックスでのアルミホイール買取事情
  • 主要な買取業者のサービス比較と選び方
  • アルミホイール買取相場とスクラップ処分の結論

アルミホイール買取はアップガレージが有名?

アルミホイールの買取を考えたとき、多くの方が思い浮かべるのが「アップガレージ」ではないでしょうか。アップガレージは、中古カー用品の買取・販売で業界最大手であり、ホイール買取においても豊富な実績を持っています。

アップガレージが選ばれる理由

アップガレージが多くの人に選ばれるのには、明確な理由があります。

  • 専門性の高さ:カー用品、特にタイヤ・ホイールを専門に扱っているため、査定員の知識が豊富です。パーツの価値を正しく評価してくれる安心感があります。
  • 豊富な販路:全国に200以上の店舗網とオンラインストアを持つため、買い取った商品を再販する力が強いです。これにより、高価買取が実現しやすくなります。
  • 手軽な査定方法:店頭での直接査定はもちろん、公式サイトから写真を送るだけの「WEB査定」や、LINEを使った査定も可能です。店舗に行く前に、おおよその査定額を知ることができます。

言ってしまえば、「どこに売れば良いか分からない」という初心者の方にとって、まず相談してみるべき王道の選択肢と言えるでしょう。

注意点:状態の評価はシビア
専門性が高いということは、裏を返せば傷や歪み、腐食といったマイナスポイントも見逃さないということです。状態が良くないホイールの場合、想像よりも査定額が低くなる可能性もあります。

アップガレージのホイール買取相場を調査

アップガレージでの具体的な買取相場は、ホイールのブランド、モデル、サイズ、そして状態によって千差万別です。公式サイトには買取実績が多数掲載されており、自分のホイールと似たものがいくらで売れているかを確認するのが最も確実です。

ここでは、一般的に高価買取が期待される人気ブランドと、その相場の傾向について解説します。

高価買取が期待できる人気ブランド

以下のような有名ブランドのホイールは、中古市場でも需要が高く、高値が付きやすい傾向にあります。

  • BBS:鍛造ホイールの王様。特にLMやRS-GTなどの人気モデルは高額査定の代表格です。
  • RAYS(レイズ):TE37やCE28など、VOLK RACINGシリーズは絶大な人気を誇ります。
  • Weds(ウェッズ):クレンツェやマーベリックといったドレスアップ系ブランドが人気です。
  • WORK(ワーク):マイスターやエモーションなど、カスタムカー好きから支持されています。
  • 人気車種の純正ホイール:ランクルやアルファード、GT-Rなどの高性能車・人気車種の上位グレード純正ホイールも高く売れる傾向があります。
アップガレージでの買取相場例(※状態良好な中古品の場合)
ブランド・モデル サイズ 参考買取価格
RAYS VOLK RACING TE37 18インチ 80,000円~150,000円
BBS LM 19インチ 120,000円~250,000円
30系アルファード後期 純正 18インチ 50,000円~80,000円
一般的な国産車純正 15インチ 5,000円~15,000円
重要:上記の価格はあくまで過去の実績に基づく参考例です。実際の買取価格は、ホイールの状態(傷、腐食、歪み)やタイヤの有無・状態、査定時期の相場によって大きく変動します。正確な価格は必ず実際の査定でご確認ください。

オートバックスでのアルミホイール買取事情

カー用品店の最大手である「オートバックス」も、アルミホイール買取の選択肢の一つです。全国どこにでも店舗があり、車検やオイル交換のついでに査定を依頼できる手軽さが魅力です。

オートバックス買取の特徴は「下取り」

オートバックスのホイール買取は、買取単体で行うよりも、新しいタイヤやホイールを購入する際の「下取り」として利用されるケースが中心です。下取りの場合、購入商品の代金から査定額を割り引いてもらえるため、お得に新しいホイールを手に入れることができます。

買取サービスとしての側面

もちろん、買取のみの利用も可能です。ただし、その評価基準や得意分野は、アップガレージのような中古パーツ専門店とは少し異なります。

  • メリット:店舗数が多くアクセスしやすい。新品購入と同時に売却できる手軽さ。
  • デメリット:中古パーツの専門性は専門店に劣る場合がある。マニアックなホイールや希少品の価値が見出されにくい可能性も。

オートバックスは、「新しいホイールに買い替えるついでに、今あるものを処分したい」というニーズに最もマッチしたお店と言えそうですね。一方で、希少なホイールやブランド品を少しでも高く売りたい、という場合は専門店と比較検討するのが賢明でしょう。

主要な買取業者のサービス比較と選び方

ここまでアップガレージとオートバックスを例に挙げましたが、他にもアルミホイールを買い取ってくれる業者はいくつかあります。それぞれの特徴を理解し、自分のホイールと状況に合った業者を選ぶことが高価買取の鍵となります。

ここでは、主要な買取業者のタイプ別に特徴を比較します。

アルミホイール買取業者タイプの比較
業者タイプ 特徴 メリット デメリット こんな人におすすめ
中古パーツ専門店
(アップガレージ等)
中古カー用品の買取・販売が専門。豊富な知識と販路を持つ。 ・専門性が高く、適正価格が期待できる
・人気ブランド品は高価買取
・状態の評価はシビア
・店舗が近くにない場合がある
ブランド品や状態の良いホイールを高く売りたい人
大手カー用品店
(オートバックス等)
新品販売がメイン。買取は下取りが中心となることが多い。 ・店舗数が多く手軽
・新品購入時の下取りに強い
・専門性に欠ける場合がある
・マニアックな品の価値は付きにくい
新しいホイールへの買い替えを検討している人
タイヤ・ホイール専門店 タイヤとホイールに特化した専門店。特定のブランドに強いことも。 ・非常に高い専門性
・独自の査定基準で高値の可能性
・店舗数が限られる
・得意なジャンルが合わないと安い
希少価値のあるホイールや特定ブランド品を売りたい人
金属スクラップ業者 金属資源として買取。製品としての価値は評価しない。 ・どんな状態でも買取可能
・持ち込めば確実に現金化できる
・中古品としての価値はゼロ査定
・買取価格は安い
割れや歪みがあり、どこも買取不可だった人
高価買取の鉄則は「相見積もり」
最も高く売るための最善の方法は、複数の業者に査定を依頼する「相見積もり」です。一つの業者の査定額を鵜呑みにせず、少なくとも2~3社に査定してもらい、最も高い価格を提示した業者に売却するのが賢い選択です。手間はかかりますが、数千円から数万円の差が付くことも珍しくありません。

アルミホイール買取相場とスクラップ処分の結論

アルミホイール買取相場とスクラップ処分の結論この記事で解説してきた内容を、最後に要点としてまとめます。ご自身のアルミホイールを売却する際の最終チェックとしてご活用ください。

  • アルミホイールの価値は中古品価値とスクラップ価値の2種類
  • 中古品としての価値はブランド・デザイン・状態で決まる
  • スクラップ価値はアルミ地金の相場に連動し重量で決まる
  • 古いホイールでもネオクラシックなど希少価値があれば高値が付く
  • 割れや歪みがある場合はスクラップ扱いになる可能性が高い
  • タイヤ付きでも買取可能だがタイヤの状態で査定額は上下する
  • 新しいタイヤならプラス査定、古いタイヤは処分費用がかかることも
  • アルミホイールは鉄くず(スチールホイール)より圧倒的に高く売れる
  • アップガレージは専門性が高く中古品買取の王道
  • オートバックスは新品購入時の下取りに便利な選択肢
  • 買取業者にはそれぞれ特徴があり得意不得意が存在する
  • 状態の良いブランド品は中古パーツ専門店が有利
  • どこにも売れない状態のホイールはスクラップ業者へ
  • 最も高く売るコツは複数の業者で見積もりを取ること
  • 売却前には綺麗に洗浄しておくと査定員の心証が良くなる

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